ニコンのレンズのフィルター径

2002年3月2日作成
 

 
ここ20年来のニコンは、レンズのフィルター径の種類を増やさない、という良識を失っている。腹立たしい。
先月末にニコンのホームページを訪ねたところ、PMA2002トレードショー・フォトエキスポ2002が近いためか、新製品(参考出品も含む)の発表があった。その内、レンズは4本。AF-S VR Zoom Nikkor ED70〜200mm F2.8G (IF)、AF-S Zoom Nikkor ED24〜85mm F3.5〜4.5G (IF)、AF Zoom Nikkor 28〜100mm F3.5〜5.6G、AI AF Nikkor 50mm F1.8Dである。70〜200mmはカメラぶれ補償の機能を搭載し、且つフォーカシングを超音波モーターで行う意欲作(ほしい)、24〜85mmはフォーカシングを超音波モーターで行うニコン初の普及型標準ズームで、どちらもキヤノン追撃の意思表明になっいる。
なぜこんなことを書くのか。ニコンの新製品を広める・褒めるためではなく、ユーザーとして不満を表明するためだ。だがGタイプだからF5よりも古い機種に使い辛い、というつもりはない。F5を使っているからだ。気に食わないのは24〜85mmのフィルター径である。新製品のフィルター径をまとめてみると、

70〜200mm77mm
24〜85mm67mm
28〜100mm62mm
50mm52mm

となっている。52mmはニコン伝統のフィルター径、62mmはAi-Sレンズが登場し始めた頃、新たにニコンの世界に現れたフィルター径、77mmはAF化と共に増えたフィルター径である。62mmが現れた当時、既に72mmがあったから、多少、外観が大きく見えることを我慢すれば72mmに統一することも可能だったはずである。また77mmが現れた当時、フィルター径82mmのレンズ(超音波モータ採用以前の300mm F4)も出たから、こちらに統一することも可能だったはずである。そして表では示していないが、ニコンの普及型標準ズーム28〜80mmのフィルター径は58mmで、これは62mmに統一出来るはずである。にもかかわらず、ここ20年来のニコンはフィルター径を増やす一方だ。
そして今回の極めつけが24〜85mmの67mm。72mmにせず、これまでのニコンにないフィルター径を採用したのは、外観を可能な限り小型化すべし、という開発目標が強すぎるためだろうか。しかし狭い1点での厳しさの追求は、他の面での甘さとして跳ね返る。結局ニコンの皆が普段から良く使うと思われるレンズのフィルター径は、

52mm 58mm 62mm 67mm 72mm 77mm

の6種類にも増えてしまった。だが、レンズを買おうと思う者にとって(少なくとも筆者にとって)、レンズの選択基準の内には、フィルター径の種類を増やしたくない、という願望もある。そしてニコンに限らず純正レンズが代用レンズ(シグマ・タムロン・トキナーなど)に対して差別化出来る点の1つが、フィルター径の統一性保持である。ニコンさん、如何お考えか。



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